スバルのほとんどの車に採用されているエンジンが水平対向エンジンです。
左右対称なピストンの動きがボクシング選手のグローブを打ち合う様子に似てることから、ボクサーエンジンとも呼ばれています。
そんな水平対向エンジンですが、スバルの車をお考えなら知っていた方がいいメリット・デメリットが存在します。
そこで今回は、水平対向エンジンのメリットとデメリットをいくつかご紹介します。
水平対向エンジンのメリットは
水平対向エンジンは振動が少ないという事があげられます。
と言うのも、他のエンジンと比較したときに、水平対向エンジンの方が、振動が少ないことが挙げられます。
これは、ピストンを左右対称に配置することによりそれぞれのエンジン駆動による振動を打ち消す作用があるためで、結果的にエンジンのスムーズな回転運動を実現してくれるようです。
他にも、水平対向エンジンは低重心という事も挙げられますよね。
その理由としては、水平対向エンジンは上方向に低く、左右方向に広いことからフラットエンジンとも呼ばれており、その形によりエンジン自体の重心を低くすることが可能になるのです。
水平対向エンジンならではの音が好きだと言う方も多いのではないでしょうか。
水平対向エンジンでは「ボボボ…」という独特の排気音があり、前述したエンジンの特徴からボクサーサウンドと親しまれています。
しかし、この音の正体は水平対向の構造では、全シリンダーを同じ長さの配管取り回しができず、結果として不等長になりエキマニの集合部でぶつかり、互いに抵抗となってしまう排気干渉にありましたが、近年改良されたようで特徴的な排気音があまりしないようになってきています。
水平対向エンジンのデメリット
水平対向エンジンは、横幅が大きいためショートストロークになってしまうと言うデメリットがあります。
水平対向エンジンは構造上、排気量を拡大するほどに、横幅が広くなってしまいます。
また、ショートストロークのおかげで高回転は得意なものの、燃費が悪くなったり、冷却による損失が増えたりもするのです。
最大のデメリットは、エンジンとしてのデメリットではなく、取り扱っているメーカーが少ないことによるデメリットなのですが、部品を扱っているのが、スバルだけなので、多くの修理工場や整備工場に水平対向エンジンのメンテナンスが可能な整備士がいないことが起こり得るのです。
たとえ、メンテナンス可能な整備士がいたとしても、そのエンジンの整備の難しさからか、嫌な顔をされることがあるそうです。
また、ちょっとしたパーツの取り換えでも、パーツを手に入れることに苦労したり、手に入れても費用が高くなってしまったりする場合もありますので、注意が必要です。
さて、ここまで水平対向エンジンのリット・デメリットについてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
デメリットも存在する水平対向エンジンですが、メリットばかりの完璧なエンジンよりも少々手間がかかったり、苦労があったりする方が車に愛情がわき、より長く大事に乗り続けることができるのではないでしょうか。